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観察日誌  リヴァイ・アッカーマン

第104章 百四日目



ウリエがまた熱を出した。
今回は嘔吐もあった。

医者に見せると、風邪ではなく精神的な物から来るものだろうと言われた。

ウリエにしつこく聞くと、人形は怪我をしたら破棄される。とのことで捨てられるのではないかと不安になったそうだ。

呆れた。

貴族どもにとって人形は本当に人形でしかないんだな。
壊れたら捨てる。

前回熱を出した時はなぜそうならなかったのかを聞くと、熱や風邪などは貴族どもに好まれるそうだ。
特に病弱な人形はお高いらしい。
胸が悪くなる話だ。

とにかく、ウリエを落ち着かせ、眠ってもらおうとしたがなかなか寝付けないようだった。

以前、人形を眠らせる方法として頭を撫でると言う方法があった事を思い出した。

試してみたが、今回は上手くいかないようだった。
いや、上手くいかなくて当然だ。
ウリエは人形ではない。

仕方なく、夜遅くまでこいつが寝るのに付き合う羽目になった。

俺も寝る。





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