万事屋よ永遠なれ・・・・私は存在し続けるけど? 銀魂
第7章 な、何してんだてめぇぇらぁぁぁ!?
「どうかしてる。本当にあの男と組むつもりか?」
『バカじゃないの?こんな面倒くさくなりそうなことに手ぇ出して。死ぬの、アンタ、死にたいの?』
新八は隣を歩く神楽に、瑠維は定春に追い掛け回されている銀時に言った。
「仕方ないじゃないのよ。定春があの調子なんだから」
「仕方ねぇだろ。元の世界に戻るには、まずはじーさん探さねぇといけねぇんだからよ」
神楽は言いながら、銀時をちらりと見る。
瑠維は銀時の返答と、神楽の視線にため息をついた。
それもそうだ。
変なことに巻き込まれ、未来へ飛ばされた。
揚句の果てに、自分の未来まで見てしまう。
それだけでも、もうお腹いっぱいだというのに、さらにオプションが付いてしまっては怒る気力も失せる。
まあ、定春にこれだけ懐かれてしまっては仕方がないのだけれど。
定春は警戒心が強い・・・わけではないが、正体不明の歩く公然猥褻物にホイホイついて行ってしまうような駄目犬ではない。
その定春が警戒心を解くということは、新八や神楽に害を与える気は毛頭ない・・・ということになる。
無論、銀時はそんなこと考えていないが。
「大体、文句があるならついてこなきゃいいでしょ」
神楽が続ける。
「しょせんアンタの万事屋はその程度よね。中二臭いゴタク並べるだけで、汚れ仕事やる根性もないんだから」
「なんだと、誰が中二―――」
新八が売り言葉に言い返そうとしたが、慌てて言葉を飲み込む。
そして眼鏡のフレームを流麗にあげながらフッと微笑んだ。
「―――おっと危ない。その手はくわんぞ。挑発すれば俺のツッコミが再び拝めるとでも思ったか」
「誰もアンタのやかましいだけのツッコミなんか聞きたかないわよ」
神楽がゴミを見るような目つきで新八を睨み、鼻を鳴らす。