万事屋よ永遠なれ・・・・私は存在し続けるけど? 銀魂
第6章 原因と正体
すさまじい脱力感だった。
『毒キノコどっから生えてきたのォォォ!今までのくだりまるで意味ないじゃん!』
叫ぶ瑠維に神楽は新たなメモを見せる。
「メモはこれを最後に終わってたわ」
そこには読めるか読めないかの字でこう書いてあった。
「キノコ食ったらハラ超いてーーーー」
「何このメモ!いる?このメモ。書く必要あった?このメモ」
「おそらく飲まず食わずで敵を追っていたから、つい空腹でキノコを・・・」
「それどんな死に方ァァァ!?主人公の死に方じゃないよそれぇ!マリオだってそんな死に方しねーよ!ルイージの死に方だよそれェェェ!」
銀時に神楽はこう言う。
「勘違いしないでよね。別にそれで死んだわけじゃないんだから。そのあとコンビニのトイレに行ったきりで戻ってこなかったって・・・このメモ帳を届けてくれたコンビニの店長が言ってたんだからね」
『いや、どっちもロクなもんじゃないでしょ。あと、勘違いしないでよね、の使い方間違ってるから!』
銀時と瑠維がつっこみまくった後で、銀時ははたと気が付いた。
「ん?ちょっと待て、じゃあ何だ?便所から帰ってきてないだけで、もしかしたら銀さんは生きてるかもしんねーんだな」
ほんの少しだけ見えた希望に神楽は冷静に言う。
「さあね。五年もトイレから戻らん人間を生きているといっていいのか・・・死んでいるのか便所に流されたのか、はたまたメチャクチャ長いウンコをしているのか・・・まあ、そんな長いウンコしてたらどっちみち死んでんだろうけど」
「いや、どのケースもカッコ悪いんだけど!ふいてもふいてもウンコとれないんだけど!」
その時、玄関から声がした。
「白詛の話はもういいだろ」
新八の声だった。傍らには定春もいる。
「そんな話をしても、もう時は還らない。どんなに願っても、あの人はもう帰ってこない」
新八は力強い声で続けていく。
「心配しなくても、あの人のやり残した最後の仕事は、俺が引き継ぐ。―――――白詛は、必ず俺が叩き潰す」
貴様らも、とそこで新八は銀時と瑠維の二人に顔を向けた。
「ここが危険なことは十分わかったはずだ。墓参りが終わったのなら、さっさと消えることだな」