万事屋よ永遠なれ・・・・私は存在し続けるけど? 銀魂
第4章 え?何か・・・大きくなってない?
そこで思い出す。時間泥棒の言葉を・・・・
―――――くれぐれも自分の素性を知られてはいけませんよ。
「貴様ら、何者だ?」
新八が二人に一歩詰め寄る。
二人は唾を呑んだ。俺だよ俺、万事屋の銀さんだよ。や、私だよ私、真選組の瑠維ちゃんだよ。なんて口が裂けても言えない。
「あ、あのー、実は俺ら、昔銀さんにえらく世話になった者でね。彼とは義兄弟の契りを交わした仲なんだ」
「義兄弟?」
新八は目を細める。
『そうそう、彼はその時、この着物を譲ってもらって・・・・・私には何か、この服をくれたの。もう必要ないからって・・・・』
「だから君たちの話も詳しく聞いてるよ」
「こっちは聞いたことないけど、義兄弟なんて」
そう言うのは神楽だ。
「で」
と新八が痛いところを突いた。
「あんたら、名前は?」
う、と一瞬言葉に詰まったが、なんとかひねり出した。