第5章 わたしのペット[カラ松]
カ「じゃあ俺はそろそろ失礼するよ」
そう言ってカラ松は急に立ち上がった
「えっ、、そんな、まだいいじゃん」
カ「女の子の部屋にいつまでもいるわけにはいかない
一旦家に帰るから、また会ってくれないか。
少しばかりでもお礼をさせてくれ」
お礼なんていいのに…
ただここに、一緒にいてくれるだけで…
「あ!ねえカラ松!いいこと考えた!」
カ「?」
「カラ松のこと、ここでわたしが飼うの♪
カラ松働いてないでしょ?毎日お小遣いあげるし、
別に好きなことしてていいよ?
出かけていいし、兄弟のとこ行っていいし!
でも、でもね、、」
カ「・・・」
「わたしが家にいるときは必ず一緒にいるの…
だってペットだから、、それで、一緒に毎日眠るの。
わたしずっと働いてばっかだから若いけどお金はあるよ??
ねぇ、、帰らないで??一緒に、、いて??
それがお礼ってことでさ…」
なに言ってんだろ、、自分でもおかしい…
カラ松ひいちゃうよ…また会おうって言ってくれてるのに
こんなんじゃ、、
カラ松はまた座った
カ「すみれが望むなら、俺が叶えよう」
??
ギュッ
カラ松は迷いなく、すみれを力いっぱい抱きしめる
カ「大丈夫、俺がすみれを一人にしない」
「カラ松…うぅっ…」
あまりにカラ松が真っ直ぐ言葉をぶつけて来るもんだから、なんだか気が緩んで泣けてきた
「わたしっ、、ずっと一人でさみしかったあ〜」
カ「そうか!頑張り屋だもんな!すみれは!」
「今日出会ったばっかなのにわたしの何を知ってるのよ〜!」
カ「す、すまん!わるかった…つい!」
「ふふっ…もーカラ松おかしい…」
すみれの涙に内心焦っていたカラ松だったが、
すみれの笑顔にカラ松も安心した