第3章 ねぇ僕を選んで?[トド松]
「はいこのジャージとバスタオル使って!」
照れ隠しでついつい強めにトッティに渡してシャワーを浴びてもらう。
あれ、そう言えばトッティどこに寝てもらおう…
お客さん用の布団なんてないし、女友達が泊まりに来ても大抵飲んで気づいたらそのまま雑魚寝みたいな感じだし
うーん?
一緒にベッド?
いやいやいやいやそんな付き合うことになったとは言え何度も言うけど出会ったのも今日だから
どうしようかな
ト「ふーっ シャワーありがとう」
そう言ってホカホカなトッティが戻ってきた
「はやっ!」
ト「そう?男の子だからね。先にシャワーしちゃってありがとね、すみれちゃんもどうぞ♪」
「うん…じゃあちょっとシャワーしてくるね。あ、ドライヤーこれ使ってね」
「ありがとう♪」
シャーー
なんか色んなことが起きすぎて頭がついてかない
「次の日起きたらトッティがウサギになってたりして…」
まさかね
自分に呆れて濡れた足元を見ると黒い毛が生えたものが
「きゃーーー!!!!」
やだやだやだやだ!!
ト「どうしたの!?」
ガチャッ
「トッティ!む、むむむ虫があ!」
そう言ってすみれは黒いものを指差した
ト「ぼくにまかせて!」
「ううう…」
ト「・・・・・」
「トッティ?退治した??」
ト「ぷはっ!すみれちゃん…これ虫じゃないよ!」
「え?」
トッティの指先につままれた物を見ると、さっきまでわたしの目についていた付けまつげだった
「や、やだ、わたしったら虫かと…ってキャッ////」
わたしっ裸だよ////
恥ずかしくて思わず後ろを向いてしゃがみこむ
「ありがとトッティ!もーあのっ出て…」
ト「やーだよ♪」
「え?」
ト「すみれちゃんのこんな綺麗な姿見たら出ていけないよ」
そう言って後ろから抱きしめられる
「やっ、トッティ////」