第1章 チェリー松って呼ばないでくれる?(チョロ松)
でも本当のところはキスもしたいし、すみれの柔らかそうな体をこの手で触れたいとも思っている…
ていうか正直したくてしたくて仕方ない
ぼくがこんなに下心満載なことを知ったらすみれはドン引きしてふられちゃうだろうな…と思うとなかなか踏み込めないでいる。
慣れている風を装って付き合ったその日にしようとも思ったけど僕には無理だった。
でももう付き合って3ヶ月だしキスはそろそろしてもいいのかなって思ってる。
「チョロ松くん?」
チ「あ、ごめん、何?」
「大丈夫?暑い?汗が急に…その…」
気づくと繋いでた手がぼくの汗でぐっしょりだった
チ「わ!ご、ごめん!ははは今日ちょっとあったかいからかな!?代謝が良くて困ったな〜!ははは…ごめんね?」
「全然!急にだったから体調悪いのかなって心配しただけだよ。今日あったかいもんね」
チ「はは、そうだよね」
せっかく繋いでた手も放してしまって本当にぼくってやつは
チ「じゃあそろそろ暗くなってきたし最寄駅まで送るよ」
「ありがとう。あ、でもね」
チ「ん?」
「今日は大丈夫なの」
チ「? そうなんだ。」
ヤバい、引かれたのかな…終わった…
また兄弟たちにチェリー松って呼ばれるんだ