第1章 チェリー松って呼ばないでくれる?(チョロ松)
チ「あ、あのさぁすみれ…」
「ん?なあに?」
チ「いやあの、今日は楽しかった…かな?」
「もちろん!すっごく楽しかった!チョロ松くんていろんなお店知ってるんだね。すごいな〜」
チ「ははは、ま、まあね」
ぼくには付き合って3ヶ月の彼女がいる。
ハローワークの帰り道、すみれが男にしつこく絡まれているところをぼくが助けたのが出会いだった。
あのときは足も声も震えてカッコ悪かったけど、すみれはカッコ良かったと言ってくれる。
そんな優しくて可愛いすみれを喜ばせたくて、毎日情報誌を隅々まで読んだりトッティにさりげなく聞いたりして何とか情報を集めて万全の体制で毎回デートに挑んでいる。
なにせぼくは女の子と付き合うのは初めてだから!!
童貞だということはバレないように!!
童貞だからがっついてるとか思われたら死ぬしかない!!