第2章 四男がドMに目覚めた日(一松)
一「・・・朝からうるさい」
みんなが走って行った頃、一松はひとりつぶやいた
てか女なんてみんな同じに見えるし。好きだなんだのって近付いてくるから一回ヤれば彼女だと勘違いしやがる。そんな面倒なやつ彼女になんてする資格ないっての
だらだら歩いていたためとっくに授業は始まり、校舎の入り口は静かでがらんとしていた。
授業中の教室に入るの嫌なんだよな…とりあえず二限目まで寝るか
寝れるところ寝れるところ…と考えて、一松は保健室の前に立ってさっきのトド松の言っていたことを思い出した
あれ、鬼ゴリラに言わないと鍵開かないんだっけ…
一「チッ、めんどくせーな」ガチャ
悪態をついて試しにドアノブを捻ると鍵がかかっていなかった
一「あれ、開くじゃん」
ラッキー、寝よ
保健室に入って奥にあるベッドにすぐさま入った
一「zzz…」
数十分後
キィー…バタン、ガチャガチャ
?「はぁ…」
女のため息と、細いヒールのカツカツとした音が静かな保健室に響く
椅子に座り、パサパサと教頭から渡された書類を整理する音がする
一「・・・・んあ…」
どこだここ…あぁ保健室か。てか何時?
ゴソゴソとポケットのスマホを出す
?「…ぐすっ・・・ぐすっ」
!誰かいる…しかも…泣いてる?やべえ出にくい…まあいいや、寝てればバレないか…
ゴトン!
一「あ」
?「誰かいるの?」
やべえ…仕方ねー出るか。スマホは…画面大丈夫でよかった
シャッ
落としたスマホを拾い上げている間に、一松が自ら出るよりも先にベッド脇のカーテンを開けられる