第1章 出会い
私を見るとオレンジ色の髪の人がキラキラした目で私を見てきた。
「おっ!!山口、この人が澤村さんが連れて来た人?!」
「そ、そうだけど、日向、落ち着きなって。」
「そうだぞ、お前は客にグイグイ近寄って行き過ぎなんだよ、ボケ。」
「んなっ!今はボケって言われる様なことしてないだろー!」
「してんだろ!」
「してない!!」
「ちょ、ちょっと、日向も影山もやめろって…!天崎さんが困ってるだろ…!」
山口さんが止めるけど2人は言い争っていて、止まらない。
こ、この2人仲が良くないのかな…と思って見ていたら急に震えが来てくしゃみが出てしまった。
そんなに大きいくしゃみじゃなかったのに日向さんと影山さんは慌てて私を振り向いた。
「す、すいません!足止めしちゃって!!」
「大丈夫っすか?熱とか出てませんか?」
「あ、だ、大丈夫です、よ?ちょっと寒かっただけで…」
「山口、早く部屋まで案内しろよ!」
「そうだぞ!お客さんに風邪引かせたら大変だぞ!」
「いや、だから……良いや、案内しますね。」