第7章 ラブラブな生活のスタート
音也side
俺は夢を見た
あれは姉ちゃんが16歳のとき、女優になるために事務所寮に入ることになって、俺は悲しくて大泣きしたんだっけ?
大泣きして、なかなか泣き止まない俺に姉ちゃん、言ってくれたんだっけ?
『音也、泣かないで?必ず、1ヶ月に1回は帰ってくるから。
電話はできないけど、手紙は書くから。
私、音也の泣いてる姿見たくないよ。
見送りの時は毎回、音也の笑顔を見たい。
だから、泣かないで。』
「……絶対だよ?絶対、約束だからね!!」
『当たり前よ。私が音也との約束を、忘れるわけないじゃん!
私は貴方のこと、愛してる……私の唯一の家族なんだから……
音也は?私のこと、好き?』
「好きに決まってんじゃん!行ってらっしゃいのおまじないね!))ちゅ」
そう言って俺、姉ちゃんのほっぺにキスしたんだっけ?
我ながらはずかしい……
でもそれが、毎回の約束になったんだよね
そしたら姉ちゃん、いつも笑顔で行ってきます!っていうんだもん
懐かしい……