HAIKYU! ! - Valentine 2.14 HQ
第5章 × 月島蛍
「あの、月島?」
「何?」
「いや、今の何?」
「今の…?」
まさかのすっとぼけ?!
いい根性してんな!!
「あー…。何だと思う?」
何だと思う?って
ニヤっと笑う顔が憎たらしい。
「鈴木さん、わかってるよね?」
そう言うと、月島は一歩、私に近づく。
「わかんないから、聞いてるんじゃん!」
「僕は、好きでもない人と二人きりで話したりしない。」
それ、今の状況言ってます?
また、一歩近づいてくる月島から思わず逃げようと一歩下がる。
その私の腕を掴まれる。
「ねえ、どういう意味?」
「それ、本気で言ってるの?わかってるくせに、鈴木さんって残酷なことするんだね。」
それは、さっき私が月島に言った言葉。
「嫌なら、避けてくれていいから。」
そう言うと、月島は掴んだ腕を引っ張り、私にキスをした。