HAIKYU! ! - Valentine 2.14 HQ
第4章 × 山口忠
子どものころからの思い出を二人で言いあっていると、真由ちゃんが中学時代の話をし始めた。
そう、俺が真由ちゃんを幼馴染としてではなく、女の子として好きだと思い始めた時期。
「中学入ったらさ~。忠、急にそっけなくなったことあったよね。」
「あ~…あったね。」
「あれ、寂しかったんだからね!!」
「何で、あんな態度取っちゃったかっていうとね。」
「うん。あれでしょ?思春期特有の、なんか、ね!」
私には全てお見通しなんだからね!
と、言いながらこっちを見る真由ちゃん。
「あはは。それもあるのかもしれないけど。」
「うん?違うの?」
不思議そうな顔でこちらを見る真由ちゃん。
言うなら、今だ。
俺はそう思い、深呼吸をした。
「真由ちゃんのことさ、女の子としてすっごく好きだなー。って思ったら、なんか、話かけにくくなっちゃって。」
「何それ!!もう~!!って、え?」
目を合わせるのが怖くて、真直ぐ前を見ていたけれど
大事なことは、顔を見て言いたいと思い、
ブランコから立ちあがって真由ちゃんの前に跪く。
「でもさ、やっぱり俺のこと好きになってもらいたいな って思ったら、避けてたらダメだよな~ ってなって。今に至るっていう。」
「え?!」
真由ちゃんはすごくびっくりしてる。
「俺、真由ちゃんのこと、好きなんだよね。俺の彼女になってくれませんか?」
何も言わず、顔を真っ赤にする真由ちゃん。
そんな姿もかわいい。
でも、沈黙はつらい。