第4章 × 山口忠

「おいしい！！！何これ！！」
「よかったー！この前、ここ来てさ、真由ちゃん、絶対好きだろうな～って思ったんだよね。」
「え？！ここにきたの？！誰と？！」

忠が真由ちゃんと行きたいお店がある！と連れてきたのはおしゃれなカフェ
男の子同士で来るとは思えないけど…

「あー、部活の子たちと。」
「え、そうなんだ。男の子だけで来るにはハードル高くない？」
「ほら、谷地さんもいたし。」


あー、あのかわいいマネージャーの子ね


「ふうん。」
「え？なんでちょっと不機嫌になんの？！」
「なってないよ！」


バレた
すぐバレる


「だってすっごくおいしいもん！連れてきてくれてありがとう。」
「本当？ならいいけど。」

「うん、おいしいもの食べてると幸せ～。」
「だよね。知ってる。」
「さすが！忠！幼馴染くんはよくご存知ですね！」
「まあね。」
「あはは！ドヤ顔！！」


忠のドヤ顔に思わず噴き出すと
忠もつられて笑顔になる。