HAIKYU! ! - Valentine 2.14 HQ
第3章 × 影山飛雄
飛雄とは中学の同級生。
今日、付き合い始めて1年を迎えた。
だから、今日はお祝い!と思って飛雄を誘ってデート。
お気に入りの喫茶店で待ち合わせをし、飛雄と話していてわかったことがある。
「あーあ、いいことないかなー?」
「いいこと・・・?」
私の一言に反応する飛雄。
「そう、いいこと!例えば、飛雄の頭の中がバレーでいっぱい!じゃなくて、ちょーっとでもいいから、私のこと考えてくれるとか!」
「いや、結構真由のことは考えてるけど。」
冷静に返す飛雄。
「うそだ!だったら、大事な彼女との記念日くらい覚えてるはずだもん!!」
そう、飛雄は付き合って1年の記念日である今日のことを忘れていた。
忘れられるって結構ショックだよね。
そして、怒りがおさまらない。
「それは、その、ごめんって言ってるだろ。」
「いいもん。別に。バレーに勝てない私が悪いんだもん。」
「違うって。」
拗ねる私にちょっとめんどくさそうな飛雄。
「あーあ、及川先輩ならちゃんとやってくれるんだろうな。」
「なんでそこで及川さんが出てくるんだよ。」
飛雄がムッとしてるのがわかる。
「この前、学校で及川先輩が声かけてくれたの。 飛雄ちゃんと上手くいってる?いってないならいつでも俺のところおいで☆ って。」
飛雄とは学校も違うし
飛雄は部活で忙しい
なかなか会えない環境にストレスは溜まり
更に、忘れられた記念日
言わなくて良いことを言っているのはわかってるけど
とめられなかった。
「もう、飛雄なんかやめて、及川先輩のとこ、行こっかな。」