第2章 訓練兵
シガンシナ区陥落から3日。
ウォール・マリアの壁も壊された事により、人類の活動範囲はウォール・ローゼ内まで後退。
177人いた訓練兵も、集合をかけられて行ってみれば、70数人にまで減少していた。
20班の生き残りは、ユリアとマーレ以外誰もいなかった。
一通りの書類やら何やらを提出し終わった二人は、トロスト区に来ていた。
マーレ「・・・何でトロスト区。」
ユリア「んー?ここにね、美味しいお菓子売ってるとこがあるって聞いたから。」
マーレ「今はそんな場合じゃないと思うけど・・。」
「あ!マーレさん!!!」
聞き覚えのある声がして振り向いてみれば、足にぶつかって来た何か。
マーレ「・・・シガンシナ区の・・。」
確か、エレン・イェーガー君。
エレン「マーレさん!お久しぶりです!!俺の事覚えてますか?」
マーレ「エレンだろう?突進してくると危ないぞ。」
エレン「ごめんなさい・・・。」
ユリア「ふふふっ。マーレ懐かれてやんの。」
エレン「・・・あの・・?」
ユリア「私はユリア。マーレの双子の妹。よろしくね。」
エレン「あ、俺、エレン・イェーガーって言います!」
ユリア「警戒心とか母親の中に忘れてきちゃったのかしら。」
エレン「?」
「エレン、一人で走っていかないで。」
エレン「ミカサ!ほら、マーレさん!!」
ミカサ「・・・この前の・・。」
マーレ「こんにちは。」
「エレン、ミカサ、この人達は?」
エレン「マーレさんが母さんを助けてくれたんだ。この人がマーレさん。隣の人はマーレさんの妹のユリアさんだって。」
アルミン「あ・・・僕、アルミン・アルレルトです!兵士の方にお会いできて光栄です!」
ユリア「うわぁ可愛い!私ユリア!今から一緒にご飯食べよう!」
ふわりとアルミンを抱き上げるユリア。
アルミン「わぁっ!?」
マーレ「ユリア、やめておけ。警戒されるのがオチだ。」
ユリア「えーーー。でもでも、マーレもご飯一緒だし。」