第17章 さようなら
マーレ・キールが死んだ。
この事が知れ渡るのは、あっという間だった。
エルヴィン「・・・ユリアは。」
ハンジ「・・・部屋にいるよ。ご飯も手を付けていないみたい。」
ミケ「リヴァイが、部屋に行った。」
バンッと開かれた扉の先には、リヴァイがいた。
ユリア「・・・。」
リヴァイ「・・・おい。ユリア。」
ドカッとユリアの座り込んでいるベッドに座るリヴァイ。
ユリア「・・・殺した。マーレを・・。」
リヴァイ「・・・殺したのはお前じゃない。巨人が喰ったんだ。」
ユリア「違うっ!!!マーレを殺したのは、私達人間なんだ!!!・・・マーレは、何で・・生きちゃダメだったの・・何で、何で・・・!!」
リヴァイ「・・・ユリア、お前は死ぬな。」
ユリア「・・・マーレがいない世界なんて、いらない・・。」
リヴァイ「マーレはお前が生きる事を望んだ。・・マーレを悲しませたいのか。」
ユリア「・・・マーレがいない方が、苦しいよ・・リヴァイ・・・!!」
リヴァイ「・・・それでも、俺達は進まなくちゃならねぇ。生きてる限りな。」
ユリア「・・・リヴァイ、目元・・赤いよ・・・?」
ユリアはポロポロと涙を零しながらリヴァイの顔に手を伸ばす。
リヴァイ「・・・うるせぇ・・。」
ユリア「・・強くなるよ、私。生きて、笑って、・・マーレに、頑張ったねって言ってもらう。」
リヴァイ「・・・そうだな。そうすりゃ、マーレも笑うだろう。」
ユリア「リヴァイも一緒に、マーレに会うんだからね。」
リヴァイ「・・・あぁ。」