第3章 獣の王
「この体勢は、お前の顔が見れて良いな。それに…」
ごそごそと動いたラウルフ様の手が私の胸に触れた。そしてムニムニと揉んで私の柔らかさを確かめる。
「こっちも触りやすくて良い」
ラウルフ様が頻りに私の胸の感触を確かめるように触れてくる。大きくしなくちゃいけないしな、と口にしながら触るラウルフ様は何処か嬉しそうだ。もしかして、ラウルフ様って胸が好き?
「んっ」
ラウルフ様の爪の先が乳首を優しく掻く。するとジンと痺れて、その拍子にラウルフ様を締め付けてしまうらしい。胸の刺激に堪えて体に力を入れると、ラウルフ様の存在を強く感じて下腹部が今度は震えてしまう。
でも、それは痛いとか不快感とかではなくジワジワともどかしい感覚が湧き上がってくるもので私は僅かに腰を揺らした。
「っ、く…我慢出来ねぇ。、動いて良いか?」
私は少しの不安にラウルフ様の肩を掴みながら、頷いた。
「はい、動いて…下さい」
「無理なら、我慢するなよ?」
そう言ってラウルフ様がゆっくりと腰を引き始めた。ズズッと大きなものを引かれると、体の中まで引っ張られるような感覚がしてガクガクと震えた。
「ひあっ」
それに気付いたラウルフ様が私を抱き締めて、引いた高ぶりを奥へと挿し込む。
「あっ、はぁ…」
「ん、ゆっくり、な?」
ラウルフ様が私を抱き締めたまま、小刻みに腰を揺らす。
「んっ、ンッんっ…」
「はぁ、はぁ」
ラウルフ様が体を動かす度に、ユサユサとそしてギシギシとベッドが軋む音がする。ラウルフ様が私の中を探る様に角度を変えて中を擦る。あぁ、何だかムズムズする。この感覚は何なのだろうと戸惑っていると、ラウルフ様の高ぶりが掠めた場所からビリビリッと痺れが走った。
「んあっ!」
「っ!」
その拍子にラウルフ様を強く締め付けてしまい、ラウルフ様が苦しそうに顔を顰めた。
「あ、はぁ、な、何、ですか、さっきの…」
「ん、ここか?」
ラウルフ様が先程の場所を傘の部分で擦り上げる。
「んああっ」
また痺れが走って体が強ばった。気持いい。もっとそこを擦って欲しい。
「ラウルフ様、ラウルフさま、ぁ」
「そんな顔すんなよ、メチャクチャにしたくなる」
ラウルフ様は腰を引くと、私の感じる部分を容赦無く責め始めた。