第3章 獣の王
服を脱いで、お互い裸になった。
ラウルフ様はフサフサの毛に覆われているから抱き着くと気持ち良さそう。でも毛の下にある筋肉はしっかりと鍛えられていて、胸板も厚い。
「ラウルフ様、抱き着いても良いですか?」
「ん?あぁ、構わない」
私はフサフサの中に飛び込んだ。わぁ、やっぱりフワフワして気持ちいい!すりすりと甘える様に頬擦りしていると、照れたラウルフ様が視線を泳がせて咳払いした。
「その…シーザーに部屋の外で見張らせておけばお前に何かあったら助けて貰える。だから、その、嫌かもしれないが我慢してくれ」
外で私が見られるのを嫌がった事を思い出して気遣ってくれたのだろう。本当はとっても恥ずかしいので嫌なのだけれど、二人とも私を気遣ってくれているのだから我儘は言えないよね。
それに何よりもラウルフ様の気遣いが嬉しい。
「はい、私は大丈夫です。…ラウルフ様、心配してくれて有難うございます」
嬉しさに笑みを浮かべると、ラウルフ様が私を押し倒した。そしてまた舌で私の大事な場所を舐めて来る。
「ん、しっかり拡げておかないとな。お前が苦労する」
舌先でクリトリスを転がされると、痺れるような快感が走って身を捩ってしまう。
「あっ、そこ、そこは、駄目ですっ…」
「良いの間違いだろう?こんなに良い香りが溢れて来る…ンッ」
「きゃあ!」
徐ろにラウルフ様が私のそこに吸い付いた。ジュジューッと吸われて、その強い刺激に言葉が出ずに口がパクパクと空をきる。
「あぅっ、あぁッ、やぁぁ、イっちゃ、ひやぁ!」
私は先程までの刺激で敏感になっていたのも有り、直ぐに達してしまった。蜜が奥からどろりと溢れる。それをラウルフ様はズズっと吸い上げ喉を鳴らして飲み下した。
「あ、ぁ、も…駄目ぇ」
未だにピチャピチャと舌を這わせるラウルフ様に小刻みに体が震える。舌のざらりとした面が敏感な部分に触れるとどうしても体が反応してしまう。
「、可愛い…すげー可愛い…」
熱っぽく囁きながらラウルフ様は舌先を中へと差し込んだ。長くて温かな舌が出たり入ったり。体の中を舐められて、もれそうな声を唇を噛んで必死に堪えた。
最初は入り口付近を舐めていた舌がどんどんと奥へと伸びてくる。既に抜き差しされている膣は沢山濡れて、ラウルフ様の舌が動く度に物足りなさにグポグポと音を立てていた。