第3章 獣の王
「よし、じゃあ遠慮なく頂くか」
ラウルフ様の何処か楽しそうな声が聞こえて私は目を閉じた。
「ど、どーぞ、食べて下さい!」
目を閉じて唇を引き結んで、私はラウルフ様の牙を待った。でも待てども待てども痛みはやって来ない。私は待てなくなってそっと目を開けてみた。
するとそこには笑いを堪えたラウルフ様の姿が有った。
「ックク、お前、眉間に皺寄せながら体固くして…」
からかわれたのだと知って私は頬を染めた。
「わ、笑わないで下さい!私は、私はっ…ラウルフ様の意地悪!」
せっかく齧られる覚悟をしたのに!私は頬を膨らませてプイとそっぽを向いた。
そんな私の御機嫌を取るように、ラウルフ様が鼻先を頬へと擦り寄せてくる。
「っ、はは!悪かった。…お前が健気で可愛くてつい、な?…だから許せよ」
なぁ、と頬をぺろりと舐められて擽ったさに笑みがもれた。
「もう、しょうがないですねぇ。許してあげます」
態と上からの物言いをして見せる。そしてラウルフ様と視線がぶつかると二人して笑った。
「でもまぁ、食うってのはあながち間違ってないか」
そう言って、ラウルフ様が私のスカートに手を入れる。そして下着の紐を解いて私からそれを奪ってしまった。
「お前のここを存分に味わってやる」
「あっ、やぁッ」
ラウルフ様は私の足を持ち上げて広げると、舌で私の大切なところをべロリと舐め上げた。そしてそのまま何度も舌を往復させベロベロと舐めてくる。
「ん、んんっ、ぁ、もっと、ゆっくり…」
ゆっくりとお願いしたのに、ラウルフ様は更に舌先を尖らせて割れ目に舌を入れて舐め上げる。私の中からは我慢出来ずに蜜が溢れ、それをラウルフ様に舐め取られる。
「イッちゃう、からぁ…ラウルフ様ぁ」
容赦の無い舌の動きに涙ぐんだ。泣きそうになりながら訴えてもラウルフ様は余計に嬉しそうに笑っている。
「イけよ、お前の汁はすげー美味い」
「あぁう!」
舌先が入口へと触れた。そして先端を潜り込ませると、それがジュプジュプと音を立てて出入りする。拡げるように出たり入ったりと動く舌。ウネウネと蠢く舌に体の中を舐められている、その事に眩暈を覚えて私は目を閉じた。
「あっ、あっ、ああぁぁぁ!」
長い舌が私の中を抉るように動く。その感覚に我慢ができず、ラウルフ様の舌をキュッと締め付けながら私は達したのだった。