第3章 獣の王
「っあ、あぁッ…」
お口が大きいだけ有ってラウルフ様の舌は長くて大きくて、一舐めで脇腹、腹、胸から首もとそして顔までベロリと舐められてしまう。
何だかこのままガブリと食べられてしまいそうな気がして少し怖い。
「ん、ラウルフ様ぁ…」
堪らなくなってラウルフ様の鼻先にしがみついた。すると、ラウルフ様はそのまま湿った鼻を押し付けてフンフンと匂いを嗅ぐように鼻を動かしてくる。
「ん、やっぱりお前から美味そうな匂いがする」
「あっ…」
ベロリと頬を舐められて体を震わせた。もう私の体はラウルフ様のよだれでベトベトだ。ラウルフ様はフンフンと鼻を鳴らしながら、鼻先で私のお腹を押す。そしてその鼻の頭で私の下部を押すと、足の合間に鼻を突っ込んで匂いを嗅ぎ出した。
「きゃあ!だ、駄目です!」
「何でだよ」
「だって、汚い、ですから」
「構わねーよ、それよりお前のここから匂いが…」
ラウルフ様が頻りに鼻を押し当てて来る。鼻先がクリトリスに当たって、私は体を強張らせた。
「お?良い匂いがしたぞ」
ラウルフ様が嬉しそうに笑うと何度も鼻先をクリトリスに押し付けてくる。
「っ、う、あんっ、ラウルフ様やめ…イッちゃう、からぁ…」
私の言葉に何か感付いたのか笑みを深めると、ラウルフ様の大きな手が私の腿を押さえて大きく広げた。そして開いた口の隙間から舌が伸びてきて直接クリトリスに触れた。
「ひゃあ!あ、ぁ…」
「ここか」
ニヤリと笑ったラウルフ様が容赦無くクリトリスを舌でコロコロと転がす。
快感にぼやけた視界にラウルフ様の耳が映った。その耳が私の息でパタパタと誘うように動く。私はその耳が気になって、パクリと唇でくわえてみた。
「っ?!」
ラウルフ様が息を詰めた瞬間。ラウルフ様の尻尾がブワリと逆立ち、ラウルフ様が慌て出す。
「!耳を触るな!」
「んむ、だって、面白いんれす」
ハムハムと唇で耳を食めば、ラウルフ様がクルルと喉を鳴らした。それは怒りの唸り声とかじゃなくて、目元が気持ち良さそうに緩んでいるから悪くは無いのだと思う。だから私は耳を食む事で意識をそらそうとした。でも限界は近くて…
「あっ、あっ、駄目、駄目ぇ!」
私はラウルフ様のモフモフの頭を抱き込みながら、体を強張らせた。そのまま達した衝撃にビクビクと体を痙攣させたのだった。