第3章 獣の王
今まで、落ち込んだように垂れていたラウルフ様の尻尾がゆったりと揺れている。
「よっと」
「きゃあ!」
ラウルフ様が私を軽々と抱き上げてベッドへと運んだ。私は落ちないようにラウルフ様にしがみつく。ベッドに到着すると、ラウルフ様は私をそっと下ろして自分もベッドに上がり込んだ。
「この部屋のベッドはちっせーな」
確かに、私には十分な大きさなのだけれどとっても大きなラウルフ様には小さく感じてしまうかも知れない。因みにラウルフ様のお部屋のベッドはここのベッドの四倍は有る。
「なぁ、お前の体見てぇ」
そう言われて息を詰めた。私は頬が熱くなるのを感じながらも、頷いて見せた。
夜着の紐を外していく。その合間もずっとラウルフ様が私の事を見ているから、緊張して紐を引っ張る手が震えてしまった。
全てを外し終えて、体を覆っていた僅な布を滑り落とす。すると胸の膨らみがラウルフ様の目にさらされた。グラビアアイドルみたいには大きくない胸。心配してラウルフ様をうかがうと、ゴクリと喉を鳴らす音が聞こえた。
「ラウルフ様、私、その…余り胸が大きくなくて…申し訳ございません」
「い、いや、綺麗だ」
ラウルフ様が私の胸を指先でつついた。プルリと震える乳房にラウルフ様がまた数度乳房をつつく。その度にプルプルと震えて私は恥ずかしくなった。
次いで手で私の胸を包むと、揉むように大きく動かした。
「んっ…」
「お前の胸は大きくはねーが、形は良いしすべすべして気持ちがいい。それに…人間はこうして揉んでいると大きくなるのだとシーザーが言っていた。だから俺が大きくしてやる」
中央へ寄せてみたり、下から持ち上げてみたり。ラウルフ様は私の胸をマッサージするかのように揉みしだく。
「っふ、ぅ…」
「柔らけぇ」
声が出そうになって指を噛んでそれを堪える。既に胸の頂きは固くなって気持ちいいと訴えている。
「ん、固くなって来たな」
「あンッ」
ラウルフ様の長い舌がベロリと乳首を舐めた。ザラリとした舌の感触。胸の突起がラウルフ様が舐める度に舌の上でコロコロと転がる。
「っ、あ、ぁ」
片方は舌で愛撫されて、もう片方の胸は手で弄られる。私は段々と呼吸が荒くなるのを感じていた。