第7章 人外王の花嫁
「あ、ぁあ…」
ズルッジュルッと音が響く。そこからの痺れが下腹部まで響いて、ジワリと蜜壷から愛液が滲むのがわかった。堪らなくなって、膝を擦り合わせる。
「あっ、はぁ…気持ち、い…です」
アダマンド様の頭を抱き込んだ。アダマンド様が私の血を美味しそうに啜っているのが分かる。喜んでくれてる、嬉しい、もっと吸って欲しい。
「あ、ぅ、んッ」
身じろぐと、肩から夜着の薄い布が滑り落ちた。アダマンド様が夜着の胸元の紐を引っ張った。容易く解けた紐は、何も付けていない胸元を露にして、既に期待に硬くなっている胸の頂きをさらす。
アダマンド様が私の胸を優しく手で包み込んだ。
「っ、はぁ、あぁ、何と甘美な味か…ここに私のモノを突き刺しながら吸えば、もっと…もっと…」
足の合間にアダマンド様が体を移動させた。そして私の足を持ち上げて下着の紐を引っ張り解く。力無く落ちた布に私は頬を染めて唇を噛み締めた。
アダマンド様が上着を脱いで鍛えられた胸元を晒した。彫刻像の様に整った肢体と筋肉に見惚れてしまった。そんなアダマンド様がズボンを寛げている。
「ははっ、やはりそなたで無くてはならぬ。で無くては…」
私の腿にアダマンド様の高ぶりが触れた。それは心無しか以前見た時よりも大きく、脈を浮き上がらせて興奮していた。
「アダマンド様…本当、ですか?」
「ん?」
「私で無いと、駄目って…本当に?」
私の問いかけに驚いた様に目を瞬いたアダマンド様が、ククッと喉を鳴らして私に覆い被さって来た。
「勿論であろう。そなた意外に欲しい女などおらぬ」
そう言えば、カサドラさんが王様達に女の人を送ったって言ってた。凄く素敵な女の人だって…それを思い出して何と無く視線を下げてしまった。
「確かにそなた以上に見目の良い雌は多くいるが…」
やっぱりその通りだよね。分かっていても落ち込んでしまう。
「その様な顔をするな。どんな雌もそなたには適わぬ。そなたを知ってからは、もうそなた意外、考えられぬのだ」
アダマンド様が私の頬に手を添えた。目元へ、頬へ、鼻の頭へ、唇へ。優しいキスの雨を降らす。
「そなたは知らぬだろう…そなたを手に入れる為に、私は…」
これを言っては嫌われるな、と苦笑いを浮かべて口を閉じたアダマンド様がもう一度優しく私の唇へと口付けた。