第2章 悪魔の王
「んっ、ふ…」
顔の角度を変えて貪るように口付ける。繋がる勇気の持てない私はアダマンド様に舌を突き出してもっともっととキスをねだった。
「、何と愛しい存在よ」
うっとりと熱っぽく囁いてくれるアダマンド様の姿に胸が震える。嬉しい。私は高ぶりの先から滲む液体を全体に擦り付けるようにして撫で擦った。
「ん、良いぞ…多少もどかしいがな?」
ククッと笑われて顔が熱くなった。どうすればもっとアダマンド様は喜んで下さるのだろうか。私が困っていると、アダマンド様が小さく笑ながら私の肩を押した。押されるままに仰向けに倒れる。
「入れはしないが、二人で気持ちよくなる事は出来る」
そう言って私の足を持ち上げた彼は自身の大きなものを私の腿へと挟んだ。そしてゆるゆると腰を前後に揺らす。
腿の肉を分け見え隠れするアダマンド様の赤黒くて大きなもの。それは私の胸の合間まで届いて、戸惑いにアダマンド様を見上げた。
「、胸に手を当てて…あぁ、そうだ」
アダマンド様に指示されるままに胸の肉を真ん中へと寄せた。すると腿を擦り伸びてきたアダマンド様のものが私の胸の合間をもヌルリと擦っていく。
「んぁっ」
その卑猥な光景が恥ずかしくて腰を動かすと、私のクリトリスがアダマンド様の高ぶりに擦れる角度が有ることがわかった。
「あっ、あ…んっ、アダマンド様、気持ちぃ、です…」
私は意識的にアダマンド様のものへクリトリスを擦り付ける。アダマンド様が抜き差しをする度にそこがズリュズリュと擦られてまるで犯されているような感覚に陥ってしまう。
「…」
アダマンド様の髪が乱れ、息が荒くなっている。色の白い肌が僅かに上気している姿はとても色っぽくて、そんな彼に名前を呼ばれ私は更に感じてしまった。
「あっ、あんッ、駄目です、アダマンド様、私、わたし…」
「っ、もう少し我慢しろ」
「で、でもっ、でも…」
我慢しろと言われて必死で堪える。アダマンド様の動きが早くなった。体に力をいれて我慢すると、手にも力が入ってしまったのか角度が変わって乳首がアダマンド様のものに当たってしまった。クリッと擦られて腰が浮く。
「ひぁ、あ、も、駄目ぇ」
私が体を弾ませると彼が小さく唸った。それと同時に胸や腹にビシャリと熱い精液が吐き出されたのだった。