第2章 悪魔の王
手で触れたものは脈打ち、血管を浮き上がらせる。どんどんと質量を増すと、ググッと起き上がり私が驚いて見詰めている合間にアダマンド様のものはあっと言う間に腹に着くくらいに反り返ってしまった。
普段が私の腕の大きさと言うだけでも十分大きいのに、長さも太さもさっきの大きさの、二倍は有る。
昔、お婆さんがアダマンド様のものは馬並みだからと口にしてお爺さんにアダマンド様と馬を一緒にするとは何事かと怒られていたのを思い出した。
馬並み…
これが私の中に入るのだろうか?お婆さんは大丈夫だと言っていたけれど、到底入る気がしない。
「そう脅えるな。無理矢理はせぬと言っただろう」
アダマンド様の手が私の手をとったまま、自身の高ぶりを確かめさせる様に動き始めた。それは血管が浮き上がり時々でこぼこしている。普段体温の低いアダマンド様だけれどそこだけはとても熱い。
「ログとジルによってそなたの体は丈夫になっているはずだ。現にそなたの首に噛み付いても傷痕が残らぬ」
私の手はアダマンド様のものを撫でて先の方へと移動する。傘の部分のエラがとても大きくて立派だ。そこを辿って今度は先端。そこで窪みへと触れる。ここからアダマンド様の精が出て来るんだ。
「しかし、我のものはこれだからな。悪魔が相手でも命を失うものがおる程だ。はたしてそなたに堪えられるかどうか…」
怖い。だって長さだけで考えても私の胸元まで有るのだ。確かにこれが自分の中に入るのかと思うと恐怖に手が震える。それでも私はアダマンド様の子供を産むために育てられたのだから。
「で、ですがアダマンド様が望まれるのなら私は…」
「、私はそなたを気に入っておる。無理をして失うのは惜しいのだ。初めての相手がスライム辺りならまだ楽だったのだろうが、あやつはやる気が無いからな。それに…そなたに初めて触れるのは私以外許さぬ」
そう言ってアダマンド様は私に口付けた。舌がヌルリと私の唇を舐める。私は唇をそっと開けてアダマンド様の舌を舐めた。すると、アダマンド様は直ぐに私の舌を絡めて深く深く口付けて来る。
「んっ、アダマンド様…」
私はもう片方の手もアダマンド様のものへと触れさせた。両手で彼のものをしごく。すると、口付けているアダマンド様が小さく息を詰めた。気持ちいいんだ。
私はキスをしながら必死で手を使って奉仕した。