第6章 蜥蜴の王
「人間ってのは、皆こんなに柔らけーもんなのか?」
ボソリと呟いたカサドラさんの指が私のひだを確認するように撫でた。そして周辺の柔らかな肉を摘んでは興味深そうに指先で触れている。
「ここら辺だよな?…あぁ、ここか」
「ひっ!?」
カサドラさんの大きな指先が私の膣にクプリと入り込んだ。先端だけ入れられた指先がクプクプと出入りする。その嫌悪感に私の体が震えた。
「ここも柔らけー…これなら兄者も楽しめるだろう」
「やめっ、て…」
私の抗議の声も聞かず、満足そうなカサドラさんが私の中から指を引き抜いた。
「っ、はぁ…」
安堵に息をついていると、首輪と鎖の繋ぎ目辺りを掴まれ引っ張り上げられた。首が締まって苦しい。
「あっ、ぐッ!」
「良いか、今からお前を兄者の所に連れて行く。兄者は蜥蜴族の王だ。粗相をしたら…殺す」
分かったな、と乱暴に突き放されて私は床へと倒れ込んだ。締まった首の息苦しさに咳き込む私を気にもせず、立ち上がるとカサドラさんが鎖の留め具の鍵を外した。
「早く流せ。のろのろしやがったら殴るぞ」
私は涙を堪えながら、カサドラさんに言われるままに体についた石鹸を洗い流したのだった。