第5章 魔物の王
「甘、くて、凄く、美味しいっ!」
ルナール様が歓喜に頬を染めた。そしてもっとと何度も指を割れ目へ擦り付けて濡らし、口へと運んでは咥え、舌を這わせ、私の愛液を必死で口に含んでいる。その姿に私は耳まで真っ赤になった。
「や、ルナール様、止めて下さい」
私はルナール様を止めるためにルナール様の手へ自分の手を重ねた。するとルナール様はキョトンとした表情を浮かべて首を傾げた。
「何で…駄目?」
「そ、れは、その…」
純粋な瞳で見詰められると、答えにくい。口の中でモゴモゴとどうしようと迷った後、私は仕方無く白状した。
「その…恥ずかしい、から…それに汚いです…」
「汚く、ない。は、全部、綺麗で、甘くて…美味しい…」
だから、もっと頂戴。と口にしたルナール様の顔が私の下部へと近付いた。
「ひゃあ?!」
唇を押し付けられると、ジュッと強く吸われた。その突然の行動に私は我慢が出来ず、達してしまった。
「あぁっ、あ、ぁ…」
体がガクガクと震える。中から大量の蜜が溢れ出ているのが分かる。快感に朦朧とした頭でルナール様を見れば、涙でぼやけた向こうに私を見て驚いているルナール様の顔が見えた。
私は目を閉じてクッションに背中を預け、荒い息を付く。
「っ、あ、はぁ、はぁ」
呼吸を整えていると、ゴクリと喉が鳴る音がした。目を開けてルナール様を見ると私を熱い眼差しで見詰めている瞳と目が合った。ルナール様の視線が私から外れない。
「っ、な、に?凄い…さっきの、何?凄く、、かわい、かった…」
興奮気味のルナール様の内側がコポコポッと気泡を浮かび上がらせる。
「もう、一回…見たい…」
そう口にしたルナール様が、また私の秘部に吸い付いて来た。急いているのか、さっきよりも強くて容赦が無い。痛い程の吸い付きに私は足をバタつかせた。
「ひっ、い、痛いっ、痛い、ですっ」
「っ?!」
私の訴えに慌てて口を離したルナール様が不安げに私を見詰めてくる。きっと嫌われたのでは無いかと不安に思っているに違い無い。だから、私は手を伸ばしてルナール様の頭を優しく撫でた。
「ルナール様、優しく…して下さい。優しく、そっと…」
お願いします、とねだると小さく頷いたルナール様がゆっくり私の秘部へ口を付けた。そして優しくチュッと吸ったのだった。