第2章 悪魔の王
「んっ、ん…」
必死に私の体を擦り付ける。乳首がアダマンド様の体に時折擦れて、もどかしい。
「あ、はぁ」
肩から二の腕、指先までマッサージするように一本一本丁寧に辿っていく。その合間も私は腰を揺らしてアダマンド様の足を挟み腿を擦り付ける。でも、そうするとアダマンド様の足にどうしても自分の下部も擦り付けてしまうようになり、恥ずかしさに唇を噛んで耐えた。
「、もっと頑張らぬか。私の内の腿も洗えておらぬぞ」
そう言われて私はアダマンド様の片足に跨がった。手で自分の体を支えながら、必死で下部を擦り付ける。
「んっ、ふっ…」
ヌルヌルと滑らせていると、アダマンド様が私の下部に手を伸ばした。そして掬い上げるように割れ目をなぞられて声を上げてしまった。
「ひぁっ」
「、これではいくら洗っても綺麗にはならぬな」
私の目の前に見せられたのは、明らかに石鹸ではない濡れた糸を引く愛液の絡んだ指だった。
「あ、あ、ごめんなさい、アダマンド様」
「良い、私がもっとお前を洗えば良いのだ」
そう言ってアダマンド様は自身の泡と私の泡を洗い流してしまうと、私を抱き上げて湯船へと向かった。私を抱いたまま湯船に腰を下ろすアダマンド様。湯の温かさにほっと息が漏れた。
「先程汚れていたのはここだったか」
背後から抱き締めるように座らされ、何時ものようにクリトリスに触れてくる。
「あっ」
湯の中でもアダマンド様の指がヌルリと滑った。
「ふむ、やはり汚れているな」
態とらしくそんな事を口にすると、片手で胸の突起を弄びながらもう片方の手でクリトリスを弄り始めた。
「私が綺麗にしてやろう。嬉しいだろう?」
「あっ、はぁ…は、い、うれし、です…っん、やぁ!」
首元へ歯を立てられた。それは血を吸う為ではなく、快感を与える甘噛み。カジカジと優しく噛まれると、私の記憶は吸血された時の心地よさを思い出して震えた。
「血も良いが…そなたの感じやすい体も良い」
そう言ってアダマンド様は、人差し指でクリトリスを弾いた。
「あんっ」
そしてそのまま指の腹で素早く擦り突起を弾き、プルプルと震えるそれで楽しそうに遊び続ける。
「あ、あっ、ああああぁ!」
私はバシャバシャと飛沫を立てながらイったのだった。