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人外王の花嫁

第5章 魔物の王


「っ…」

先程から何だか体が熱い。頭もボーッとして考えも上手く纏まらない。きっと疲れているんだと思って、ルナール様には申し訳ないのだけれど先にベッドで休ませて貰う事にした。
シーツに包まって体を丸くする。どうしよう、時間が経っても治まらない。さっきよりも熱くて熱くて堪らない。もしかして変な病気にかかっちゃったのかな…不安になって私は涙ぐんだ。

「……?」

ルナール様がやり残したお仕事を終えてからお風呂に入って部屋へと戻って来た。私の姿が見えなくて不思議そうに名前を呼ばれた。

「ルナ、ル、さま…」

ルナール様がベッドの方へと歩いて来る。すると私の様子がおかしい事に気付いたのだろう、シーツをそっと捲って私の顔を覗き込んだ。

「っ?!」

ルナール様が私を見て息を飲んだ。私はさっきから熱くて熱くて堪らなくて、しかもそれだけじゃ無くて今では体がシーツに擦れるだけでジンジンして…欲情していた。

「調子、悪い?何処か、辛い?」

ルナール様の手が私の額に触れた。

「ひあっ!」

額に触れた、それだけでそこから快感が広がって体が震えた。でも足りない、もっともっと強い刺激が欲しい。

「…凄く、甘い、匂い…?」

既に胸の頂きは立ち上がり、下着も滲み出た愛液で濡れているのが分かる。

「ルナ、ル様…触らな、で…」

苦しくて仕方が無い。今すぐに私の中に硬いものを挿し込んで欲しい。挿し込んで、掻き回して、グチャグチャにして、それから熱いものをたっぷりと注いで欲しい。

「?」

ルナール様が眉を下げてとても心配そうに荒い呼吸をつく私を見ている。ルナール様の手が額から離れて私の頬へと触れた。
そしてその手が体温を確かめようとしたのだろう、首元を撫でさすって移動した瞬間に私は堪えきれない快感に体を震わせた。

「んっ、あっ、ぁ!」

体をガクガクと震わせて私は達した。その瞬間に私の中から沢山の蜜が溢れ出る。
そしてブワリと雄を誘う雌の匂いが周囲へと満ちた。

「……っ?!」

ルナール様が慌てて口と鼻を手で覆い私から距離を取る。でも既に香りに当てられたルナール様はヨロヨロとよろめき…溶けた。

ルナール様の着ていた服が、ジュッと音を立てて溶けて消える。そしてそれだけでは無くて、ルナール様の手も、足も、ドロリと溶け始めたのだった。
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