第4章 虫の王
「キリヤ様、は…」
ほら、私が何か言おうとすると耳を傾けてくてれる。しっかりと聞こうとしてくれてる。
「っ、ん…キリヤ様は、素直じゃ、ない、けど…」
素直じゃ無いと言われて彼が不満そうに眉を潜める。
「本当は、優し、っくて…」
キリヤ様が息を詰めた。
「私の事、色々、考えっ、あッ…ん、考えて、くれっ、て」
キリヤ様の唇にキュッと力が入る。
「背中の羽根も、ピン、と、して…綺麗、だし…キリヤさまっ、に包まれる、と…森の中に、居る、みたいな…落ち着いた、香り、が、するん、です」
中に埋まっているキリヤ様の高ぶりの先辺りが、奥を広げる様に小さく円を描いた。
「ひっ、あ…」
私はその今までに無い感覚にキリヤ様の肩口へ顔を埋める。
「意地悪、だけど…本当は、心配っ、して、くれて、たり…部屋を、変えてくれた、のも…私が、嫌がるの、分かってた、から?」
「っば!馬鹿でしょ?!それはたまたま…っ」
「ふふっ、キリヤ様って、意地っ張りな事をっ、言うと、触覚が、忙しなく、動くん、です、よ?」
伸びをしてキリヤ様の揺れる触覚に口付けた。するとビクンと大きく震えたキリヤ様のお顔が真っ赤に染まって、落ち着いて元の色に戻っていた瞳も赤く色付いていく。
真っ赤なお顔で不機嫌そうな表情を作った彼が可愛らしい。きっとこれは怒っているんじゃなくて照れてるだけ。
「好き、ですよ…そんな、キリヤ、さま、も…私は好き、です…」
しがみついたまま、目を見て言うのは恥ずかしいから耳へと唇を押し付けたままにこっそりと言ってみた。
「っ…」
キリヤ様が息を飲んだかと思うと、次いで強く強く抱き締められた。
「っ」
「ひあぁぁ?!」
ズルズルッと高ぶりを引き抜かれた。
「あうぅ!」
そして一気に突き上げられる。
「、、っ」
キリヤ様の高ぶりは抜き差しされるだけで、入り口や中が激しく刺激される。それにさっきから子宮の入り口を何度も容赦無く突かれて体の震えが止まらない。
「ん、あ、ああっ、イ、イっちゃ…」
「…やっと、僕の…」
キリヤ様の刺がまた奥へと差し込まれた。ドクドクと注がれる精液は既に子宮から溢れて膣へと零れている。
「あぁぁ、あぁ!」
私はお腹いっぱいの熱を感じながら意識を手放した。