第4章 虫の王
「ここ…お前のここ、ずっと吸ってみたいと思ってたんだよね」
「っ、その、恥ずかしいんですが…」
「我慢して」
きっぱりと言われて、赤い顔で口を閉じた。沢山のクッションを背に、ベッドヘッドへと凭れて足を開く。キリヤ様が私の大切な所を覗き込んで、飢えたように唇を舐め濡らした。
「お前のここはさ、チリの花みたいに良い匂いがする。ううん、チリより官能的で頭が痺れるような…そんな匂い。味も蜂蜜より濃厚で…甘い」
キリヤ様が私の腿を押さえ開きながら、顔を寄せた。そしてスンスンと鼻を鳴らして私の秘部をじっと見詰めている。
見られてる、そう思うと自然と力が入ってしまう。私のそこがヒクンと動いた。キリヤ様がそれを見てニヤリと笑った。
「動いた瞬間に蜜が出たよ。お前は花の様だね」
「っ…」
「ここを枯れるまで、存分に吸い尽くしてみたいと思ってた」
そう口にして、キリヤ様が私の秘部へと吸い付いた。
「ひぁっ!あっ…」
ジュジューッと吸われて体を強ばらせた。さっきまでの刺激で敏感になっている体は、少しの刺激でも大袈裟に伝えて来る。やだ、駄目、イッちゃうよ。
「あぅっ、あっ」
キリヤ様の肩に置いた手に力が入る。その手が震えて限界を訴えた。
「んっ…はぁ、まだもう少し楽しもうよ」
口元を濡らしたキリヤ様が私が達する直前に顔を上げて意地悪く笑った。やっと、やっとイけると思ったのに…
「っ、ひっ、うぅ~…キリヤ様の意地悪ぅ…」
クズッと鼻を鳴らすと、私を見上げていたキリヤ様の羽根がピンと張って、ビビッと小さく震えた。
「ふふっ、良いね、もっと泣きなよ」
私は手を伸ばして自分で触れようとした。すると、手を叩き落とされてしまった。
「誰が勝手に触って良いって言ったの?」
「あ、ごめ、なさ…」
手を叩かれても大して痛くは無かったけど、浅ましい私を指摘された様で恥ずかしくて情けなくなってしまった。
「僕以外には触れさせちゃ駄目だよ。それが例えお前でも…命令を破ったらお仕置きだからね」
私はキリヤ様の言葉に必死で頷いた。私の返答に満足したキリヤ様は、また顔を寄せて私の秘部へと舌を這わせた。今度は何度も何度も下から上へと舐め上げては喉を鳴らす。
「あ、やぁ、やぁー!」
イきそうになると止められる。繰り返される快感の波に私は頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。