第4章 虫の王
「あの、そろそろ…良いですか?」
「駄目」
いい加減この格好が恥ずかし過ぎて足を閉じたかった。でも許してくれなくて、キリヤ様は指先で秘部に触れて来た。でもそれは快感を与えるものではなく、確かめる様な確認する様なそんな動きだった。
「んっ」
ひだを指先で捲られて割れ目を確かめる様に辿られる。愛液がキリヤ様の指に絡んで、滑りが良くなった指で何度も入り口辺りを撫でられた。
「ん…キリヤ様…」
「のここは柔らかいね、良く濡れるし」
指先が私の入り口に触れていたかと思うと、その先がゆっくりと進入してきた。細い指は痛みも無くゆっくりと中へと埋まって行く。
「んんっ」
「あぁ、温かい…それに中がうねってる」
口に出して言われると、とても恥ずかしい。唇を引き結んでキリヤ様を見ると、ニヤリと口の端を上げて笑われた。そして指を引き抜くと、その濡れた指をペロリと舐められた。
「やっ、な、舐めないで下さい」
「何で?のは匂い通りに美味しいけど?」
「で、でも、駄目です!」
「ふーん、分かったよ。なら舐めないからその代わり…」
キリヤ様が僅かに屈むと、口を私の秘部へと押し付けてきた。
「やっ、やあ!」
「んっ、んん…はぁ、が指を舐めるなって言ったんでしょ?言う事を聞いてあげたんじゃない」
僕って優しいよね、と笑ったキリヤ様が今度は舌を出して割れ目を舐めて来た。態と音を立てて舌で捏ね回すキリヤ様の頭を抱き込んだ。
「はぁ、すごっ、いい匂い…堪らない」
「やぁ、やっ、やぁ…イッちゃう、イッちゃ…」
ジュルジュル、スズッと吸われて体がビクビクと震えた。視界が点滅してもう達してしまう、と思った時にまたキリヤ様が私から離れた。
流石にもう堪えられなくて私は涙を流した。苦しい、イきたい、上り詰めて体の中に渦巻く熱を解放したい。
「な、んで?お、願い、です…苦しっ」
ポロポロと涙を零す。そんな私にキリヤ様は困った様に肩を竦めた。そして湯から立ち上がると、私を抱き上げる。
「イかせてあげたいんだけどね、もう少し我慢してよ。僕は理性には自信があるけど、ここじゃ心配だし」
そんな事を言ってキリヤ様が私を抱いたままに歩き出した。言ってる事は理解出来なかったけれど、キリヤ様が優しかったから私は大人しく腕の中で目を閉じた。