第4章 虫の王
「ふぐっ、ふぅッ」
男の舌がピチャピチャと私の下部を這う。その冷たくてヌルつく感触が気持ち悪い。男は飽きること無く一心不乱に舌を這わせている。
「さぁ王妃様…蜜を出して下さいませ」
逃げようとした腰を掴まれた。そしてより密着する様に引き寄せられ、舌の面でクリトリスを何度も転がされる。
「う、うぅ」
嫌なのに私の体は刺激を受けてジワリと愛液を滲ませ始めた。虫の女の人が穢らわしいものでも見る様な目で私を見てヒソヒソと陰口を言っている中、虫の男の人は皆一様に目がギラギラと輝いていた。
「すげぇ、匂いが強くなった」
「あぁ、堪んねぇ…」
蜘蛛男はハァハァと荒い呼吸をつきながら、私の愛液を舌で掬っては飲み下している。そこに一人の虫人が近付いてきた。
「お、おい、そろそろ代われよ」
肩を掴まれた蜘蛛男は聞こえていないのか無視をしているのか、返事をせずひたすらに私を舐め続ける。
「おい、聞いてるのかよ!代われって…っ?!」
ビシャリと何かが私の顔にかかった。生暖かいそれは虫人の血だった。蜘蛛男が顔を上げて近付いて来た男を剣で斬りつけたのだ。パックリと割れた男の頭。その男は力無く床へと倒れた。
「はぁ、はぁ…邪魔ですぞ、もう少し待ちなさい」
容赦の無いその行為にガクガクと体が震えた。蜘蛛男は時間が惜しいとばかりにまた私の下部に口を押し付けて舐め回す。
「っ、ふ、ふぅッ、う…」
ジュルッと吸われて体が跳ねた。今にも達しそうな強い刺激に目を固く閉じる。
「あぁ、王妃様、様…貴女は最高だ…」
嫌だイきたく無い。興奮した男は私が抵抗しているのに気付いたのか更に激しく舌でクリトリスを転がし始める。吸い上げては歯でそこを軽く噛まれた。
「ひっぐっ、うぐっ」
頭が変になるかと思った。でもこんな人にイかされるのは絶対に嫌だ。私は必死で堪えた。涙だけではなくて鼻水まで垂らして、必死に堪えた。
「うーっ!うっ、うぐっ」
でも容赦の無い責めは苦しくて苦しくて、逃げようと暴れてもそれは適わず我慢も限界になっていた。男が強くクリトリスを吸い上げた時、その強さに私は背を逸らした。
「っうぐ!っふぅ!」
ビクビクと体が跳ねた。我慢が出来ずに達した私はトプリと奥から雄を迎えるための蜜が溢れ出すのを感じた。
ブワリと香る匂い。雄の目の色が変わった。