第3章 出会い ローside
燐那の声で俺は意識を取り戻した。
「勝手に、俺を、・・・殺すなよ。燐那。」
そうは言ったが、流石にヤバかったな。
まさか意識をなくすとは・・・
「・・・・・・・・・・・・包帯はあるか」
ぼーっとしている燐那に声をかける。
はっとした様にいそいそと動き始める。
これで手当てができる。
『脱いで下さい。』
・・・・・・こいつ変態か?
・・・・・・
まぁ、いいか。
おとなしく従おう。
燐那は手当てをしたかったようだ。
なかなか、腕は悪くない。
筋はいい。
俺はトラファルガーローと名乗った。
自分の身の上を話した。
今いる世界とは違う所からきたであろうこと、海賊の船長兼船医をしているということ。
俺はそれらを話し終えて、意識をなくしたように眠りについた。