第2章 出会い
男が笑ったのがわかった。
『笑うと出血酷くなりますよ?』
「名前もっ、くくっ 知らねぇ、・・・男を、担いでっ・・・くくく・・・ 手当てかよ・・・」
私は心配しているのに・・・
痛くないのだろうか?
『着きました。 今救急箱を持ってくるので、おとなしくしていて下さい。』
「・・・・・・あぁ。」
私は男をソファーに下ろすと台所に向かう。
確か、救急箱は台所の棚にあったはず・・・。
あった!!
急いで男のところへ向かう。リビングに入ってまず見えたのは首をぐったりとさせた男の姿。
もしかして・・・
死んじゃった・・・?
「勝手に、俺を、・・・殺すなよ。燐那。」
えっ??私、声に出してたのかな・・・?
「・・・・・・・・・・・・包帯はあるか」
ハッと、我にかえる。そうだ。まずは手当てをしなければ。
『脱いで下さい。』
男は素直に従う。
手当ても無事に終わった。男はトラファルガーローと名乗った。トラファルガーさんは、自分の身の上を話してくれた。今私達がいる世界とは違う所からきたであろうこと、海賊の船長兼船医をしているということ。今は疲れて眠っている。
私も疲れたな。
寝よう。
明日はトラファルガーさんとこれからについて、
話し・・・あわ・・・・・・なきゃ・・・