第7章 裏切り
がきっっっ!!
鉄と鉄がぶつかる音・・・
あぁ、私はこの人に殺されるんだろうなぁ・・・・・・
そう感じた。
目隠しを取らないのは、トラファルガーさんへの気持ちだ。
愛してる。
この人になら・・・・・・
力を見せてもいいだろうか・・・
ずっと
封印してきた・・・
私はトラファルガーさんから距離をとる。
「待て!!燐那!話をk・・・」
トラファルガーさんも異変に気が付いたのかな?
言葉が途切れる・・・
『実は、あの話には、続きがあるんです。』
私は語る。
全てを。
『私は怒りに身を委ねて彼を殺そうとしました。』
トラファルガーさんは今、どんな顔をしているのだろう・・・
『私、液体を自由に操れるんです。トラファルガーさん、傷、出血の割には、貧血になったりしませんでしたよね?』
「それは俺も思ってた。」
『私がトラファルガーさんの血液をコントロールしていたんです。』
あぁ、きっとトラファルガーさんも、私を化物みたいに思っているんだろうなぁ・・・・・・
『彼の血液循環を逆向きにして、彼を殺そうとしました。血液が逆流すれば、どうなると思います?』
「血管破裂に伴い、心臓破裂。」
『そうです。私は彼の心臓を破裂寸前まで追い込みました。所々血管は破裂していました。』
「殺そうとした。ってことは、殺ってねぇのか。」
本当にわかってるなぁ・・・・・・
『えぇ。母さんの命はまだ消えてなかったんです。』