第4章 優しさ
「顔にでてんぞ。 昨日は普通に喋ってただろぉが。」
た、確かに・・・
何事も挑戦だよね。
『わ、私・・・・・・人と、話・・・・するの、 苦手・・・で。・・・・・・す。』
い、言えたぁぁぁ!!
やったwwww
「昨日は普通だったろぉが。」
・・・・・・そりゃあ、怪我人だったもん。
状況が状況だったもん。
「・・・・・・わかったから、睨むな。」
トラファルガーさんは少しイライラした様子でそう言った。
初め会ったときは少し不思議な人だと思ってたけど、実際は怖い人なのかなぁ・・・
そんなことを考えながらおにぎりを握る。
トラファルガーさんは、何が面白いのか、ニヤニヤと笑っている。
コトッ
またしても無言でトラファルガーさんの前におにぎりの乗ったお皿を置く。
「・・・・・・・・・・・・。うまい。」
いつも一人での食事だったのでその一言がとても嬉しかった。
「おい。・・・何泣いてんだ。」
『えっ?』
頬に触れると確かに濡れていた。
知らない内に涙が出たようだ。
一度自覚してしまうとあとはただ、崩れるだけだった。
『ごめ、・・・なさぃ。・・・・・・人、に・・・っ・・・そんなことっ、言われたの、初め・・・・・・でっ』
もう恥ずかしさやら寂しさで自分自身混乱していた。
そんなとき、トラファルガーさんが優しく包み込んでくれた。
「泣きたければ好きなだけ泣け。傍にいてやるから。」