第2章 通訳のいない異世界人 ーー全員
私は冷や汗ながらに予感していた。
[····あ··山田さん···。 今日、··から···よろしく····ン···次··]
[俺は隼人だ、よろしく! 一緒に頑張ろッ。··はいっっ次]
[ぼくは菜太郎ですっ。すずちゃんさん、可愛い、ですね·····]
[ぅおい!!菜太郎ッ!山田が困ってるぞ!··よ、ろしく···]
[Jkだっ!!僕を胸で挟んで!ハァ、ハァ、··!!!そして、その後踏んd
[きゃああああああああああああああああああああああああああ!!]
人生最大の声を出すと。
ーー 時はさかのぼり、1時間前····っ!
[鈴ちゃんや、働いてくれんかね。]
[········· え]
おばあちゃん家でお茶をテーブルまで運んだ時だった。
[働いてくれんかね?]
[えと···、どうして?]
熱いお茶が入った湯呑みをトンッと早く置いて、おばあちゃんの向かいにすぐ正座した。
[一生、働かずに動かずに家にいる亡霊になりたい?]ズズ····。
[いや!!っ··ソコまでじゃないけ·ど·も!!! 何で···イキナリ?]
[はいじゃあね今からここに行って働いてきてね]
[無視したっ! それと今からッ!?]
そしておばあちゃんから超強引に地図を握らせられた。