• テキストサイズ

ボスとマフィア

第10章 エピローグ


それから人だかりができ、ジャック達は街の人々に取り囲まれてしまった。

「おいっ、やべえぞ!」
メイソンがマフィアの仲間に小声で言った。
「うわっ、逃げられねぇ。」
ノアがあたふたし始めた。

街の人々に取り囲まれて身動きができない仲間達にジャックは言い放った。

「俺はあいつらを許さねぇ。絶対、仇を取ってやる!お前らはエミリーを頼んだ。」
ジャックは仲間にそう言ってその場を離れようとした。

するとその言葉を聞いた街の人々がざわつき始めた。そして瞬く間に地元の警察官が到着してノア達は取り押さえられてしまった。

ジャックは警官の目を盗み、人々をかき分けると男達の行方を追った。

「どこ行きやがった!」
「そこの人、待ちなさい!」
警察官の言葉を振り切ってジャックはがむしゃらに走った。街角に立てかけてあった自転車をひったくると自転車に跨り一生懸命に漕いだ。

男達はそんなに遠くに行っていないと思ったからだ。そして自転車ですぐに追いついた。

「お前ら!」
自転車を乗り捨てたジャックは男の胸ぐらを掴んだ。

「俺の大事な娘に何をした!」
ジャックにとってエミリーは娘のように可愛がってきた。だからそこ人一倍に大切にしてきた。それを一瞬にして踏み躙られて仇を打たずにはいられなかったのだ。

「逃げ出したから始末したも同然だろ。」
男は唾を道に吐き捨てながら言い放った。
「お前ら!絶対に許さないからな。」
ジャックは男の頬を拳で殴った。それと同時に男が道に投げ出された。

ドンッ。
道に投げ出されても男はヘラヘラと笑っていた。ジャックは怒りの頂点に達していた。そしてもう1人の男に殴りかかろうとした時に後ろから2人の警察官に取り押さえられて捕まってしまった。

「くそーっ!!!!」
ジャックは叫びながらパトカーに乗り込んでいった。

それから彼らとエミリーはどうなったのだろうか?
/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp