第9章 交差する闇、絶壁の霹靂
「ここから脱出する方法を考えないと。」
エミリーは考えていた。でも、安易に警察は呼べない。自分が指名手配になってることはわかっている。
「くっ・・・・・どうすれば。」
千里眼は使えるけどそれしか手段はない。いつもは木のドアだったり自動ドアで物を通していたが、鉄筋コンクリートのドアや壁では物を通すのは無理そうだ。そして今に至る。
コンクリートの上に横たわっていたが手首にはしっかり手錠と鎖が巻かれていた。
ガチャッ。
男が突然入ってきた。
「いつもの位置に戻ってもらおう。さぁ、立つんだ。」
「こんなんじゃうまく立てないわよ。起こしなさいよ!」
エミリーは男を睨んだ。
「ちっ、仕方ねぇな。じゃあ、服脱げよ。そんくらいできるだろ?」
「何で服を脱ぐのよ!」
「あー丁度いいや。ちょっと来てもらうぞ!」
男はドアを開けてストッパーをかけるとエミリーを抱きかかえた。
「ちょっとのんなのよ!離しなさいよ。降ろしてよー。」
エミリーは抵抗して足をジタバタしていた。
「うるせえ静かにしろ!」
男が拳でエミリーの頭を叩いた。
「いたっぁーー!」
そしてエミリーの口に何かを入れると暫くして気絶していた。
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男はエミリーを土台に乗せて座らせると服を脱がし始めた。
「次の実験はこれだよ。うひひひひー。」
ワイシャツのボタンを取るともうすぐ17歳になる少女の胸はふくらみ、ブラジャーで包み込まれていた。そして今にもこぼれ落ちそうだった。
ガチャッ
「実験はうまくいってるか?」
もう1人の男がやってきた。
「ああ、うまくいってますよ。」
2人の会話がそう聞こえた。