第7章 6月。
ずらした下着の中でそうっとローターを捻る。振動が止まったのを指先で確認して、ベッドの下に転がす。
ベッドの上の達也くんからは、私の背中しか見えなかったはず……下着を引き上げながら振り向くと、半分閉じた瞼で睡魔と戦ってる彼が目に入った。
大丈夫、全然気付いてないはず。
「11時。寝ていいよ。私も寝るから」
「ん……ごめ……寝てた。こっち、おいで」
嬉しい反面戸惑って、心の中で困ったな、と呟きながら彼の横に寝転ぶ。下着まで濡れちゃってる……。
今触られたら、変に思われちゃう……。
「キス、しよ」
寝ぼけてとろんとした瞳が閉じて唇が尖る。こんな彼に弱いの……。筋肉はすごいくせに童顔で、抱き締められると苦しくて、少年みたいに可愛い。
唇を舐めてから重ねる。おやすみのキスなのかなと思ったのに、唇が舌でこじ開けられた。
「んっ……はぁっ……」堪らなくて声が漏れる。中心が疼いて仕方なくて、太股をこすりあわせる。