第7章 6月。
そっとベッドの横の引き出しを開ける。
メイク道具のポーチの下に隠されているピンク色の小さなものは、最近毎日のように私を慰める。
軽く捻ると低い振動音が響いた。静かな部屋では思ったよりも大きな音で、私は慌ててテレビを点ける。振動音がかき消されるぎりぎりの音量にして達也くんに目を向けた。
さっきと全くおんなじ格好。
やっぱり、完璧に寝てる。
「んっ……」
声は、出しちゃだめ……
指で割れ目をなぞって、ぐっしょり濡れたそこに押し当てる。すぐに達してしまいそうなぐらい敏感になっていて、背中が仰け反ってしまい内心慌てる。
でも……達也くんは起きそうにないし、何よりもここまで盛り上がってしまった身体を止めること何てできない。
なるべく声を殺して、ローターで敏感な部分を刺激しながら指を挿入する。
「んっ……んんっ……」
もうだめっ……いくっ……
「唯……今……何時……?」