第6章 5月。
「思いっきりしていいんだよね? 唯さん」
あの時と同じシチュエーション。ブラックライトの星空は消えちゃったけど、目を瞑っても浮かんでくる。
「はぁっ、はぁっ……もう、無理だよ……」
気持ちよくて苦しくて、もう無理なのに身体はいくらでも反応する。
耳を舐められると背中がぞくぞくして、中が締まっちゃうのが自分でも解る。
星夜にも解っちゃってるのか……笑いを含んだ声が返ってくる。
「無理じゃない。女の子っていくらでもいけるんだよね。うらやましいぐらいだよ」
女の子を、何回もいかせたの……?
この胸に渦巻くのは嫉妬……なわけない。どうせ7年前と同じ、一夜だけの関係なんだから。
もう何も考えない。
いまはただ、与えられる快感に集中する。
騎乗位もいいけど、正常位でお尻を上げられると一番いいところに当たってもう、またいきそう……。
数えきれないくらいの絶頂を迎えて、私は白旗を上げた。「お願い……星夜、もう、もう本当にだめ……」
「はぁっ、唯さん……本当に、いいの? 俺も、もうヤバかったんだ……」