第6章 5月。
「お願い、もう入れて」
誰かの指でいくなんて久しぶりで、あの快感を思い出した私はおねだり。
あれ以来何人かとセックスはしたけど、星夜以上によかった男はいない。時々してしまう一人遊びの時妄想するのはあの日の夜で、だから星夜の顔も覚えてたのかな。
「んっ……」
「何考えてんの? 俺に抱かれてるんだから、俺のことだけ考えてて」
ぐちゃぐちゃになった私は何の抵抗もなく彼を受け入れて、胸を突き上げた。
「はぁ……やっぱり、唯さんの中が一番気持ちイイ……」
……一番?
「こっち、おいで」あの時みたいに繋がったまま操られて、彼を見下ろす形になる。
「騎乗位好きだもんね。俺も好き。今日は好きなだけ腰振っていいよ。エロい唯さん」
何て恥ずかしいこと言うの⁉
絶対自分で腰なんて振らないんだから、と思ったのに……星夜の指がグリグリ繋がりの前の突起を押し潰して、私に快感を与えようとする。
「やっ、だっ……意地悪っ……」
もう堪らない。羞恥とプライドから目を逸らして、私は腰を振り始めた。