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激甘エッチなショートストーリー。

第6章 5月。


「……はぁっ、はぁっ、すごかった……」
はっと我に返って瞳を開けると、息も絶え絶えな星夜がいた。私、気持ちよすぎて気を失ってた……?

「ねぇ、唯さん、僕……」
恥ずかしそうな顔で見つめてくる表情は妙に色っぽい。はじめとは別人みたいに、舌を絡めて唇を奪われた。

「唯さんのこと好きだよ。もう、会えないの?」
「子どもが何言ってんの」
あまりにも真っ直ぐな告白は新鮮で、心臓がどきりと跳ねたけれど私はそっぽを向いた。どうせ明日になったらもう会うこともない。それに星夜だって、初めて知ったセックスに酔ってるだけ。

「唯さんだって子どもじゃん」
「そうだよ。だから無理。私は東京に帰る。離れたら二人とも、簡単に忘れちゃうよ」
「俺は忘れないよ。唯さんのこと迎えに行くから」
「大人になって、それでも忘れてなかったらね。まぁ、あり得ないけど」
「……忘れないよ……」
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