第6章 5月。
私の中がぎゅうっと締まって広がる感覚。足の先まで届く快感。心地よい脱力感に支配されて、星夜の上に覆い被さる。
「いったの……唯さん?」
「うん……」
耳たぶが温かい舌で味わわれて、繋がったままの部分が反応する。いったばかりなのに……何だか、まだ……。
「じゃあ僕もいっていい?」
器用な彼はぐるりと回転して私の背中を毛布に下ろした。形勢逆転。
「思いっきりしていいんだよね? 唯さん」
さっきまでとは比べ物にならないくらい激しい。まだあどけない顔が私を見下ろして繋がりを深くする。
「やだっ、だめっ、私、変っ……」
苦しさと快感が混じりあっておかしくなっちゃいそう……こんなのっ……初めて……。
「だめっ、嫌っ、これ以上はっ……私っ……あぁんっ」自分の知らない快感を引き出されるのが怖くて首を振るけど、夢中な星夜は「はぁっ、はぁっ、気持ちいいっ、ヤバい、唯さん、すごいよっ……」なんて全く聞いてない。
「私、またっ……」
「僕、もうっ……唯さんっ、好き……」
……いっちゃうっ……。