第5章 4月。
「入れるよ……はぁっ、やっぱきつい……すっげぇ締まる……はぁっ」
少し苦しそうな彼の顔が近づいてくる。
正直下半身は引き裂かれるように痛い。悲鳴を上げたくなるのを必死で堪えて、私はキスをねだった。
間近で見られたら、ばれちゃいそうで。
「ちゅっ……奥まで入った……はぁっ、動いていい?」
耳もとでおねだりされる。
動いていいわけないっ!
こんなに痛いものなの。さっきまでの快感は消え去って、本当にただただ痛い。
無理無理無理、と思いながら、私はゆっくりと頷いた。
「はぁっ、はぁっ、気持ちいい……」
彼は一生懸命に腰を押し付けてくる。
気持ちいいふりしなくちゃいけないことくらい解ってるけど、とても出来そうにない。
私は歯を食いしばって、ただ彼の下でぶら下がっていた。
「ミナミちゃん、もしかして痛い? 俺のでかいから、慣れるまではきついかも。ここ弄ってあげたらよくなるかな」
耳たぶと首筋を強く吸われて、指がぐりぐりと繋がってる部分の上、小さな突起を刺激する。