第4章 3月。
強くかぶり振ったら、「そんな事言われたら、マジで止まんないよ。……はぁっ、ごめん、俺、もう無理……」
圧迫感が強くなって、腰の動きが激しくなる。妙に大きな肌のぶつかる音が二人の距離を縮める。
賢一さんに揺すぶられながら目をつぶって痛みに耐えていたら、中に暖かいものが広がって、急に彼の動きが止まった。
「はぁっ、はぁっ……唯。最高……」
つながったままで後ろから強く抱きしめられる。汗ばんだ肌を合わせることがこんなに気持ちいいなんて、好きな人に気持ちよくなってもらうことがこんなに嬉しいなんて、知らなかった。
「賢一さん、大好き……」