第4章 3月。
床に手をついてお尻を突き出して、堪らなく恥ずかしい格好で彼を受け入れる。
初めてのこじ開けられる痛みは想像以上で、逃げようとしてしまう身体を必死で抑え込んだ。
「はぁ、はぁ……唯。きつい……。気持ちいい。はぁ……好きだ。唯……」
正直痛みを堪えることで精一杯だったけれど、名前を呼ばれる度に締め付けてしまうらしく、彼は苦しそうな声を上げていた。
「はぁっ、はぁ、賢一さんっ……好きっ……はぁ、いったいっ……はぁっ」
彼が動く度に襲う痛みに、思わず声を上げてしまう。
「ごめん唯。我慢させて。今日はやめよう」
私に覆いかぶさる彼の顔は見えないけれど、申し訳なさそうに耳元で囁かれて動きが止まる。
今やめるなんて絶対に嫌。賢一さんに私の中で気持ちよくなって欲しいの。イって欲しいの。
「嫌……。お願い。賢一さんに気持ちよくなって欲しいの。私、何でもするから……お願い」