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激甘エッチなショートストーリー。

第4章 3月。


「ただいまぁ」
リビングの扉を勢いよく開くと、マグカップを手にした賢一さんがこっちを向いた。
仕事の納期が近いとかであまり寝てないみたいで目の下にはクマができてるのに、私を見ると目尻が下がる。

「お帰り。今日は早いんだね」
「うん。5限目が自習だったから帰って来ちゃったの。お仕事の邪魔しないようにするから、戻っていいよ」

あの日から、今から帰ります、なんてメールは打たなくなった。いつ帰ったって、賢一さんはとびきりの笑顔で迎えてくれるから。
そして、私も彼を信じてるから。
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